toggle
2022-06-16

バイア・コンバスタ

天体が天秤15度~蠍15度までの間にあることをバイア・コンバスタ(焼失の道、Via Combusta)と言います。諸説ありますが、バイア・コンバスタとは古代の錬金術用語だとも言われており、ホラリー占星術では、月がバイア・コンバスタにある場合、ボイドタイムと同じように扱います。ボイドタイムとは月がサインを移動する間の時間のことですが、バイア・コンバスタと同様、この間は占いを行いません。

バイア・コンバスタの意味は様々なのですが、天秤15度~蠍15度が、個である牡羊座から一番遠く、個人を超えて他者と深くかかわって行く場所にあたるため、自分の思い通りにいかない葛藤を感じると言われていたり、サインと身体の位置関係で見た時、ちょうど生殖器にあたる場所となるため、女性の月のサイクルと繋げ流血する結果となるとも言われます。バイア・コンバスタの間は、傷心や感情的になると言われるのもこの説から来ているのでしょう。

バイア・コンバスタ(天秤15度~蠍15度)の季節

日本では、天秤15度~蠍15度までの時期(10月中旬~11月上旬)は、秋が深まり人肌恋しくなる季節ですね。すべてのサインが統合された魚座の世界から誕生した牡羊座の魂は、自分であることに喜びを感じながら様々な体験をして天秤座で他者と出会います。そこで、新しい世界が広がって行くのですが、視野が広がると同時に自分の思い通りにならない経験をする時期が、バイア・コンバスタと言われます。自分の意思が通らないため、なんとしても頑張ってしまうが、個である自分が他者との違いを受け入れることが出来れば、葛藤や争いは起こらず新しい世界に到達できます。バイア・コンバスタとは、自我の焼失と考えると何も怖れる必要はありません。

バイア・コンバスタ
AndreasによるPixabayからの画像
関連記事