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2020-08-30

Osho禅タロットカード「Ⅸ.ALONENESS(独りあること)」

OSHO禅タロット「ALONENESS(独りあること)」

OSHO禅タロット「ALONENESS(独りあること)」を見ると、1999年頃、故・岩下久美子さんが、女性がひとりでも臆することなく自立して人生を楽しむ生き方を“おひとりさま”として提唱されたことを思い出します。それまでも、マイペースにひとりの時間を好む人は沢山いましたが、改めて言葉にすることで、孤独で寂しい女性像を作り揶揄する人もいました。時が流れ、皆と一緒ではなければならないと言う意識が薄れた現代、“おひとりさま”は、男女問わず当たり前になり、ひとりごはん。ひとり呑み。ひとりカラオケ。ひとりキャンプ。・・・ひとりであることは、人と関わることで発生する煩わしさから解放される究極の贅沢だと言われるようになりました。若干、ニュアンスは違いますが、OSHO禅タロット「ALONENESS」もひとりであることは、孤独や寂しさではないと伝えています。

ocho禅タロット ALONESS
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Osho禅タロットカード「Ⅸ.ALONENESS(独りあること)」の考察

Osho禅タロットカード「Ⅸ.ALONENESS(独りあること)」に描かれているもの

遠くに輝く光に導かれ足元の見えない闇夜を歩く男性。

数字「Ⅸ(9)」の象意

「9」は九芒星で表されます。

Osho禅タロットカード「Ⅸ.ALONENESS(独りあること)」から見えて来るもの

タロットカードリーディングで「ALONENESS(独りあること)」が登場した時、自分の信念、根底にある考えを再確認すると良いでしょう。「価値観は確立されている。」「自分の考えは変わらない。」と思っていても、掘り下げて行くことで、気付いていない感性を知ることが出来るものです。考え方の基盤がぼんやりしていると悩みは広がります。自分は何を信じて、どのように生きて行きたいと思っているのか。もちろん、その時々によって価値観が変わることを恥じることはありません。ひとつの考えに凝り固まるよりも視野を広げ、柔軟に様々な考えを取り入れ、自分にとって必要なものを取捨選択して行きましょう。恋愛や仕事、人間関係の悩みなどでの「ALONENESS(独りあること)」の解釈は、一度、落ち着くこと。俯瞰する努力をすることを伝えていると思って良いでしょう。

ウェイト版タロットカード「隠者(THE HERMIT)」との比較

ウェイト版タロットカード隠者
Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像

ウェイト版タロットカードの「隠者(THE HERMIT)」は、悟りを開いた老人が手に持つランプの光で暗闇を照らし、人々に教えを説いて歩く姿が描かれています。隠者の足元には冷たい雪が積もっており、より孤独を際立たせているようにも見えますが、高い精神を持つ者に孤独はなく、ひとりであることはスピリチュアルの成長を求める隠者にとって好都合なのです。皆、誰かと過ごしていたとしても結局はひとりではあるし、誰とも関わることなくひとりで生きることは出来ない。自分の中に答えを見付けることを伝えている「ALONENESS」と通じますね。

Osho禅タロットカードまとめ&注意

「ALONENESS(独りあること)」は、すべての人に内在している光を輝かせるためには、他者に求めるのではなく、自分自身を信頼することを伝えています。私たちは、つい「これがあったら幸せになれるだろう。」「誰かが居たら幸せになるだろう。」と外側のものに本当の幸せを求めてしまう習慣がありますが、自分以外の誰かや何かに幸せを求めても心の空虚は満たされないものです。だからこそ、既に何かを得ていたとしても不安が尽きなかったり、更なる欲望に振り回されてしまうのです。何かを求めていけない。欲を持ってはいけないと言うことではなく、「ALONENESS(独りあること)」は、自己に内在する光とコンタクトを取ることで問題は解決することを教えてくれているのです。光とは、あなたにすべてを与えてくれる高次元の何かではありませんが、すべてを知るあなた自身です。それには、ひとりの時間が必要だと言うことです。

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