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2019-01-25

Osho禅タロットカード「0.THE FOOL(愚者)」

Osho禅タロットカードは、数字を持たない0番目「THE FOOL愚者)」から始まります。波動が高まり、今まさに、すべてが始まろうとしていますが、まだ不安定で危うさもあるでしょう。しかし、何か挑戦してみたいことがあるのなら、心のときめきを信じてみましょう。ただし、焦らずゆっくり進む必要があるでしょう。

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Osho禅タロットカード の大アルカナ 「THE FOOL(愚者)」

Osho禅タロットカード「THE FOOL(愚者)」 に描かれているもの

「THE FOOL(愚者)」には、奇妙な姿をした男性が描かれてます。彼は今にも崖から落ちそうですが、空を見上げて幸せそうです。もしかしたら、崖から落ちる瞬間なのかもしれません。手に持つ白い薔薇は、男性が純粋意識そのものであり、恐れとは無縁のこの世のものではないことを意味しているようです。タロットの四元素(火・水・雲・虹)が描かれている個性的なベストは、彼が宇宙のすべてと調和が取れていること、消えてしまいそうな三日月や星が輝く空は、新しい瞬間の始まりを表しています。

数字「0」の象意

0は光と闇が渾然一体となった宇宙の始まり。有でもない無でもない空であり、すべてを表す数字です。

Osho禅タロットカード 「THE FOOL(愚者)」 から見えて来るもの

タロットカードリーディングで「THE FOOL(愚者)」 が登場した時、経験や既存の価値観に囚われることなく「今在る」ことを伝えられています。今この瞬間にあなたが情熱を感じることがあるなら、そこへ力を注ぐと良いでしょう。 周りから馬鹿だと笑われようとも、自分の直感の声を信頼することで道が開かれて行きます。自分を信じて行動し、他人からどうしようもない奴だと思われる人が「愚者」ならば、誰かからの評価を気にして、自分のしたいこともせず生きる人もまた「愚者」なのです。

愚者は今にも崖から落ちそうになっているのに、恐怖など微塵も感じておらず幸せそうに見えます。 彼は自分が宇宙の一部であることを知っており、幻影の崖から落ちることはないことを知っています。何をも恐れず疑うことを知らない純粋さは神々しくもありますが、愚者でもあるでしょう。数字を持たない愚者は、生と死のサイクルから解放されています。夜明けと共に、彼の信頼は現実世界と放たれ、世界へ着地しているのです。

アマチュアの考古学者森本六爾さんをご存知ですか。若くして亡くなられましたが、弥生時代の研究の道を切り開かれた先駆者で、溢れる才能からどこへ行っても嫉妬の的だったそうです。「出る杭は打たれる」とも言います。身近な人であっても、その人が自分の力を使い切れていなければ、無自覚のままあなたが羽ばたくチャンスを潰してしまうこともありますね。

何も知らない幼さは無謀や愚者にも映りますが、打算がない純粋さは力に溢れ強く輝きを放ち、やがて周囲に強い影響を与えるようになります。その時になれば、誰もあなたを愚者とは呼ばないでしょう。もしも、あなたが何か忘れている気がしていて、もっと人生を楽しみたいと思っているなら、「THE FOOL(愚者)」を思い出し、本来のあなたを目覚めさせるために行動を起こしましょう。楽しみや喜びから始まる現実は、あなたに自信と宇宙への信頼をもたらします。自分の中の声を信頼し人生に取り入れて行くのです。

ウェイト版タロットカード「愚者(THE FOOL)」との比較

ウェイト版タロットカード愚者
Holly Voleyによる1909年版のスキャン画像

ウェイト版タロットカードの 「THE FOOL(愚者)」 も、数字の無いタロットカードです。フラフラと崖の上を歩く男性は、Osho禅タロットカードの愚者と同じく、自由な魂の持ち主です。空には白く輝く太陽、鮮やかな黄色の空が広がっています。白い太陽や黄色の空は未来が明るいことを示しており、海からは高波が男性を飲み込みそうになっていますが、不思議と怖い印象はありません。若者のイメージが強いタロットカードです。若いからこそ純粋で、無鉄砲で、強気で、健気で、エネルギーに溢れていて、周りの大人たちを巻き込んで行く。「THE FOOL(愚者)」は、ウェイト版タロット、Osho禅タロットの違いはありません。

リーディングケース・仕事

所属している会社に将来に不安を感じている。今の会社に残るべきか?転職すべきか?

上記のご質問に対し「THE FOOL(愚者)」 が登場した場合、思わず「自由に羽ばたいて」と背中を押してしまいそうになりますが、絵柄を注意して見ると、それは間違いだとわかります。背中を押すと崖の下に落ちますね。

愚者の「0」番は、有でもない無でもない。誕生前です。非現実的な存在が、このタイミングで登場したと言うことは、現時点での転職は非現実的であることを教えてくれており、まだ進めない方が良いと言うことなのでしょう。転職自体を止めた方が良いと言うことではなく、あくまでも現時点では動かない方が良いと言うことです。

Osho禅タロットカードは、相談者自身の心を映し出す鏡です。 心を映し出す鏡だと言うことは、ご相談者さん自身の準備がまだ整っていないこと。まずは、ご相談者さん自身が、ご自分の仕事のついてどのように感じているか?を知る必要がありますね。但し、ご相談者さんが、クリエイティブな仕事に就いていた場合、転職に向けて準備が整っていた場合、鑑定結果は違ってきます。カードリーディングにおいて、このカードが出たからこれ!と決まった答えがあるのではなく、状況や背景を考慮する必要があります。今回は、ここに相談内容の詳細を書くことはできませんが、これらには当てはまりませんでした。

リーディングケース・恋愛

恋人と復縁できるか(復縁したい)、諦めて別の恋を探した方が良いか?

上記のご質問に対し「THE FOOL(愚者)」 が登場した場合、 ご相談者さん自身の心を映し出す鏡だと見て、気持ちを切り替えて新しい出会いを求めた方が良いとお伝えすることになります。魂は恋に縛られている現状を窮屈に感じており、解放されることを望んでいます。過去の恋愛に夢や希望を見出しているのは、本当のあなたではないと言うことです。ひとつの恋を手放す時、なんとも言えない辛い気持ちになるものですが、 次の恋があなたを待っていたらどうでしょうか? 「THE FOOL(愚者)」は、過去を手放すことによって、新しい恋と出会えることを暗示しています。

Osho禅タロットカード「THE FOOL(愚者)」まとめ&注意

「THE FOOL(愚者)」 は、決して「前進せよ」のメッセージではないことに注意をしなければなりません。自由なイメージのある「THE FOOL(愚者)」ですが、自由とわがままを履き違えてしまうと、あっと言う間に崖から落ち、取り返しのつかないことになるでしょう。人は誰にも迷惑を掛けないで生きることはできないと言いますが、どの程度の自由であれば許されて、どのくらいの自由からわがままになるのでしょうか。国や環境によっても自由の基準が違うものですので、慎重に判断したい所です。「愚者」の旅は、今まさに始まった所です。これから人生のスタートラインに立とうとしているので、これからどのようなことが起こるのか知りません。良い意味で無知なのです。純粋無垢な魂の状態は、希望に満ち溢れ、自由で素晴らしい輝きを放っていますが、現実世界で上手に立ち振る舞うことは出来ないことを踏まえ、リーディングを行いましょう。

また、ウェイト版などのタロットカードリーディングでは、正位置・逆位置で意味の違いがありますが、Osho禅タロットカードにおいては、私はあまり違いを意識していません。逆位置で出た場合、そこに引っかかる点があると見る場合もありますし、遅延と見ることもあります。いずれにしても、この辺りは、正解がある訳ではないので、それぞれの判断を優先してください。

自分自身への理解を深め、運を味方につけて人生を創造して行きたい方はセッションをご依頼ください。

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