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2019-01-05

四柱推命(五行推命)

四柱推命とは、陰陽五行思想が基盤にある人間の気運を占う東洋占星術で持って生まれた気質(対人運、家庭運、健康運、仕事運、金運など)運勢や年運等、日毎に移り変わる運の流れを知り、人生に活かすことが出来るものです。 このサイトは、初代高木乗の流れを汲む、安田流四柱推命を紹介しています。

四柱推命(五行推命)

四柱推命(五行推命)の歴史

四柱推命の歴史は、1100年代に古代中国の除子平(宋の時代・西暦960~1279)による文献が最古だと確認されています。日本には、江戸時代1818年に儒学者の桜田虎門が「推命書」という四柱推命の元となる書を訳した書物が始めだと言われていますが、当時はまだ今のような形ではなく、その後、長い年月をかけて多くの研究者により現在の四柱推命へと形を変えて来ました。中でも、関西の阿部泰山、関東の高木乗と言われる二人の功績は大きいと言われています。現在、日本の四柱推命は「阿部泰山流」が主流ですが、このサイトは、初代高木乗の流れを汲む「安田流四柱推命」を紹介しています。直観的に命式を判断する五行図を使うため、五行推命とも呼びます。どちらの四柱推命が当たるか当たらないか、様々な意見がありますが、私はどちらであっても、長年多くの方が研究されている観点から見ると同じであると考えます。いわゆる、流派については、それぞれの好みで選択されてください。

陰陽五行とは

陰陽五行とは、古代中国(春秋戦国時代)において世界のあらゆる事象(森羅万象)を陰陽の相対するふたつに分類する思想と、世の中の事象や物事を「水・火・木・金・土(もく・か・ど・こん・すい)」で捉える五行説を体系化させた思想です。日本には、5世紀~6世紀に仏教・儒教とともに中国から伝来し陰陽道と言う独特の発展を遂げました。陰陽五行思想は、四柱推命や東洋占星術の元となるだけではなく、茶道などの日本文化にも根付いています。

陰陽五行

五行の相生・相剋

五行説は、古代中国に端を発する自然哲学から来ていると言われ、時の流れが基盤にあります。五行は「相生(そうせい)・相剋(そうこく)」の関係で成り立っています。木→火→土→金→水→木と互いに影響を与え合うことにより、天地万物が変化し循環する考えです。気を生み出す関係が「相生」。尅する(負かす)関係が「相剋」となります。五行の相生・相剋の理解が五行推命の理解へと繋がります。

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相生相剋
木生火(木はよく燃える)木剋土(木は土の養分を奪う)
火生土(火は灰、土を生み出す)土剋水(土は水の流れをせき止める)
土生金(土から鉱物が採れる)水剋火(水は火の勢いを消す)
金生水(金が冷えると水が生じる)火剋金(火は金を溶かす)
水生木(水は木を育てる)金剋木(金は木を断ち切る)

五行配当

五行説が体系化されて行く中で、十干(じゅかん)、十二支(じゅうにし)が五行に配当されて行きました。
十干の読み方は甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)です。「十干」の「干」は、かつて「簳」や「幹」と書かれ、樹木の成長の10段階を表していました。「十二支」の支は樹木の枝葉の成長過程を12段階で表すものでした。

五行
陰陽陽陰 陽陰 陽陰 陽陰 陽陰
十干甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
十二支寅卯午巳辰戌 丑未申酉子亥
方位中央西
季節土用

干支

現在「干支(えと)」を聞かれると生まれた年の十二支「子~亥」を思い浮かべる方が多いと思いますが、正確には「干」「支」は別々のもので「十干」と「十二支」を合わせたものを「干支(かんし)」と呼びます。

  

空亡とは】十干と十二支の数の違いから空亡が作られました。四柱推命を知らない人でも、占い好きなら「空亡」「天中殺」「大殺界」と言う言葉は聞いたことがある方も多いと思います。「空亡」「天中殺」「大殺界」これらは呼び名が違うだけで同じもので、干と支を組み合わせた時に出来る空白(上図参照)のことですが、不吉な日として忌み嫌われています。しかし、中国の四柱推命では空亡を取り入れおらず、安田流四柱推命(五行推命)でも重要視しておりませんので、下記は参考程度にご覧ください。

生まれた日空亡
甲子・乙丑・丙寅・丁卯。戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉戌・亥
甲戌・乙亥・丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未申・酉
甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳午・未
甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥・庚子・辛丑・壬辰・癸卯辰・巳
甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申・己酉・辛戌・辛亥・壬子・癸丑寅・卯
甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥子・丑

四柱推命(五行推命)の命式表

四柱推命と聞くと、下記のような漢字が並べられた表を思い浮かべる方も少なくないと思います。四柱推命の命式表は流派によって違いがありますが、四柱推命は、生年月日と生時刻を「干支十二支」で表します。
下記の命式表の上部右側から「年・月・日・時」とあり、縦に「年柱・月柱・日柱・時柱」で四柱となります。実際の鑑定の際は、ここに大運・流年・五行図などが加わります。※四柱推命(五行推命)では、大運とは、人によって違いますが、2年~10年の運気のこと。流年とは毎年の運気のこと。五行図とは、支柱の命式表から作成される図のことです。

十干(じゅっかん)②十二支(じゅうにし)③天干星(変通星)(てんかんせい・へんつうせい)④十二運(じゅうにうん)

天干星(変通星)

天干星とは、四柱推命(五行推命)の主体となる星です。「星」とありますが、西洋占星術のように実際の天体ではなく、力の強弱を記号化した名称です。比肩星から始まり印星で終わります。下記表は星の一部の説明です。どの星が良くて、どの星が悪いと言うことはありません。

自星比肩個性・主体性・分離
敗財比肩の兄弟星・弱気の失敗
劫財財比肩の兄弟星・強気の失敗
排星食神平和・健康・安定・調和・食欲・色気
傷官食神の兄弟星・感受性・閃閃き
財星星偏財流動の財・金銭・財産
正財偏財の兄弟星・固定の財・金銭・財産
官星星偏官行動力・責任感・地位・・名誉
正官偏官の兄弟星・責任感・自尊心・保守的
印星偏印学問・芸能・宗教・占い・裏方・偏屈
印綬偏印の兄弟星・芸能・文学・読書・くどさ

十二運

十二運とは、中国占術全般で広く使用されているもので、関わる十干等の強さを変化させる指標のことです。十二運は、下記のように人の一生に喩えられますが、四柱推命(五行推命)では、上につく天干星の強弱を表します。命式表や大運、流年に「衰・病・死・墓・絶」などが入っていても、そのようなことが起こると言うことではありません。

 胎母親の胎内にある胎児。
 養この世に生まれ養育されている子ども。
 長生成長している子ども
 沐浴人生の転換期
 冠帯社会的な地位や名誉を得る。
 建禄財を得て一国一城の主として安定している。
 帝旺人生の頂点を登り詰め下りが見えている。
 衰人生のピークが過ぎ衰えが出てきている。
 病人生のピークが過ぎ更に衰えが出てきている。
 死生命の休止。
 墓お墓に入る。
 絶肉体が無くなり転生を待っている。

十二運の基本的な意味

甘え・依存・すねをかじる又はかじられる
養子・色情・面倒を見る・自分の城を作る
長生素直・温和・聡明・継承・長寿の風
沐浴荒れる・定まらない・色情
冠帯智徳・人気・地位名誉・強気・宗教
建禄成財、独立、頭領運、才量あり、成熟、進取的、実行力
帝旺独立・支配・勇猛・強気・ワンマン・頑固・傲慢・浪費
控え目・内向的・淡白・老人・学者・技術者
敏感・芸能・ボランティア・神経質・医療
淡白・一徹・短気
蓄積・歴史・過去・先祖・陰気・墓守・宗教性
極盛転落・軽率・お人よし・突然・短気
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